システム

画像の余白を自動トリミング アプリ for Mac

KAN YOSHIDA

今回、クライアント様から以下のご相談を受けました。

「現在、複数の画像が余白で区切られた1枚の画像を、手作業で1枚ずつトリミングして保存しています。この作業を自動化できないかと考え、株式会社アートジャンキー様にご相談させていただきました。」

ECサイトの商品ページに掲載されているような、複数の画像を個別に保存するための自動化プログラムの開発が求められていました。

ソリューション

今回、上記のご依頼に対し、当社ではPythonとOpenCVを活用して、画像トリミングの自動化を実現しました。

使用した技術

採用した技術は「境界線抽出」と呼ばれる画像処理技術です。人間の目で見れば明らかな画像と余白の境界を、AIを使わずに古典的な画像処理手法で自動化できる方法です。

具体的には、まず画像を「2値化処理」し、余白と画像部分を明確に区別しました。この処理により、グレースケール化された画像を基にして、指定した閾値で白黒に分けます。この2値化データを使用して、さらに「境界線抽出」を行いました。

この段階で、画像に含まれる不要な要素(洋服の白い部分やロゴなど)も検出されることが分かりました。この問題を解決するため、以下のアルゴリズムを適用しました。

  • 最も外側の枠で囲まれた部分(外接矩形)を境界線とする
  • 境界線で囲まれていても、一定のサイズを満たしていない領域は無視する

これらの方法を組み合わせることで、期待通りのトリミングが実現されました。

実行結果

最終的に、クライアント様の要望通り、不要な部分を除いた画像を自動的にトリミングし、複数枚の個別画像をjpgとして出力することができました。無駄な画像は一切出力されず、効率的に作業が完了しました。

サンプル配布

現在、サンプル版を配布しております。Mac OS版の簡易バージョンで、クライアント様にご提供しているサブスクリプションバージョンとは異なりますが、十分に活用いただける内容となっています。ご自由にダウンロードしてご利用ください。

現在修正中

ABOUT ME
株式会社アートジャンキー
株式会社アートジャンキー
記事URLをコピーしました